
ハワイに来てすぐに働いていた会社は、マリンスポーツの送迎をメインでやっていたが、ノースショアにスカイダイビングに行くツアーもあった。
初めてお客さんをご案内した時に、現地「スカイダイブ・ハワイ」のスタッフから、「君は飛んだことあるの?」と聞かれ、「いや、無いんだけど、そのうち一度飛んでみたいなぁ」と言ったら、いきなり飛ばされ、これが私のスカイダイブ初体験だった。
「飛んだ事無い人が説明は出来ない」と言われたのだが、確かにダイブして初めて知る世界だった。
その後現地の学校に通って、一人でもジャンプが出来るようにまでなったのだが、パラシュートとか自分で揃えるとなると高額で、その後段々遠のいて行ってしまった。
さて、お客さんを連れてノースショアのモクレイアにある「ディリンハム飛行場」まで行き、一通り説明をした後は現地スタッフの仕事になるので、私は時間が余る。
天気が悪くてなかなか飛行機が上がらない様な日には、向かいのモクレイアビーチに行ってゴロゴロしてた事なんかもあったのだが、そんな日でもいつもノリノリで動き回っていたのがトゥギーだった。
元アメリカンフットボール選手のトゥギーは、2メートル近い大男で、当時はスカイダイブ・カメラマンと、ビデオの編集をしていた。
私は結構気に入られて、ビデオの編集ルームによく呼ばれ、映画「トップガン」のサントラをスカイダイビングのビデオに編集していくのを見せてもらった。
その後独立して自分のスカイダイブ会社を立ち上げ、私が独立した時と近かったので、お客さんを送って欲しいと営業で接待を受けた事もあった。
この時はワイキキの会員制アウトリガー・カヌークラブで、ハワイ出身の元プロNFL選手のラス・フランシスと事をしたこともあった。
一時は家族ぐるみでも付き合いがあったのだが、20年ほど前にトゥギーはスカイダイビングで事故に遭った。
地面に激突して、普通の人ならこれでお終いだったかもしれないが、一命を取り留めた。
車椅子に乗っていたトゥギーは痛々しかったが、次に会った時には松葉づえ、その次には普通に歩いていた。
驚異的な回復力を見せたが、スカイダイビングの世界には戻らず、車のディーラーで働いていたのだが、先日亡くなったと言う知らせを、元嫁のシンディーから聞いた。
サーファーが亡くなると遺灰を海に撒くが、スカイダイバーは空に撒く。
という事で、セレモニーの「アッシュ・ダイブ」が行われた。
私は仕事が入っていてモクレイアまで行く事は出来なかったが、後で写真やビデオを見せてもらった。
私も一緒に飛んだことのあるベテランダイバーのリチャードがシンディーと一緒に飛んだ。
そして空で灰を撒く。

普通は灰の一部を撒くだけで地上からは見えないそうだが、トゥギーは全身を空に撒いたそうで、下からもハッキリと白い灰が空に溶けていくのが見えたそうだ。
R.I.P. Tugie.
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