と言う事で、久しぶりに読書記録。
「視えずの魚(みえずのうお)」明石散人 講談社文庫

最初は写楽をテーマにした、浮世絵ビジネスとかミステリーかと思って読み進めると、後半はどんどん展開が早くなり、最後はもうほとんどLOST。
筆者と同姓の人物が主人公で、これも意味があるのかな?
色々な業界の裏の話もあって面白かった。
「猫と海鞘(ねことほや)」群ようこ 文春文庫

動物ばかりではなく、自分の家族の話なども混ぜて、日常生活を群ようこ調に綴ったエッセイ。
「いいわけ劇場」群ようこ 講談社文庫

色々なこだわりを持って生きる人たちを描いた短編小説集。
「とんび」重松清 角川社文庫

昭和30〜40年代を舞台に、父:ヤスさんと息子:アキラの不滅の情を描いた物語。
こう言うのは、泣けてしまって、弱い。
「火車」宮部みゆき 新潮文庫

休職中の刑事が親戚に頼まれて始める人探しが、どんどん深くなっていくミステリー。
宮部みゆきの描写力は素晴らしいが、いつも思うのは、それが女性目線であることがすぐわかってしまう事。
男性像をもっと掘り下げていってほしい。
「ミッドナイト」 ディーン・R・クーンツ(野村芳夫・訳) 文春文庫

カリフォルニア北部の町を舞台にしたSFホラー。
長編だが、あっという間に読んでしまった。
SFの場合は描写をいかに自分の中でビジュアル化できるかが、面白くなるかのカギになるが、自分で想像した場面で怖くなった。
「探偵の探偵(T〜W)」 松岡圭祐 講談社文庫

探偵物の新しいジャンルの感じがした。
日本ではテレビドラマ化されたようだが、描写に限界があるだろう。
アメリカでドラマ化したら面白いかも。
「杉原千畝」 大石直紀 小学館文庫

日本では映画化もされたようだが、第二次大戦期にユダヤ難民の為に尽力した外交官「杉原千畝」の話。
やはり歴史に翻弄された人生を感じる事が出来る。
戦後の日本政府は彼の事を無視し続けたようだが、個人の功績を重視しない日本の姿勢は変わっていない。
「任侠病院」 今野 敏 中公文庫

地元に馴染んできた小さなヤクザの組が潰れかけた病院の再建に奔走する話。
既にシリーズ3弾目の様で、キャラクターの性格もしっかりしていて、面白かった。
1,2弾目も読んでみたいと思った。
「うつくしい子ども」 石田衣良 文春文庫

少年犯罪の話だが、犯人の兄の、事実を知りたいと言う気持ち、その後の生活や心を描いたミステリー。
イジメや少年犯罪と言うのはいつの時代にも起きる事だが、忘れがちな周りの影響を受ける家族や友人の存在を思い出させる。
「ナミヤ雑貨店の奇跡」 東野圭吾 角川文庫

時空のポケットが生まれた「ナミヤ雑貨店」の、お悩み相談の話。
オムニバス的な話が続くのかと思ったら、徐々にまとまっていく構成は、東野圭吾の上手さだろう。
読んだ後で色々考える。
「バランスが肝心」 ローレンス・ブロック ハヤカワ文庫

ローレンス・ブロック傑作集(2)。短編小説集。
それぞれ短い話なので、人物の名前に苦労する事は無かったが、アメリカの小説はオチが難しい。
これは「お笑い」など多くの分野で言える事で、最後に読者の想像力を利用するものや、後半で徐々にネタがばれていくもの、最後の一行でハッとして終わる物など、様々あるのだが、そのオチがわかった時のインパクトとか、心に感じる物が、やはり日本人向きでは無かったり、文化的にしっくり来なかったりすると、少しモヤモヤする。
しかしこれはハードボイルドから運命の皮肉など、どれもわかりやすかった。
オアフ島のツアーはダイアモンドヘッドクラブ!

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