2014年9〜2015年4月にかけて読んだ本の記録と、ちょっとした感想。
「くじらの降る森」薄井ゆうじ 講談社文庫
亡き父に宛てられた、差出人不明の手紙から始まる物語。
大衆の中で流される生き方より、孤独の中で自分を見つめる事を考えさせられる。
舞台化されているそうだが、映画にした方が面白いかも知れないと思った。
「異国の窓から」宮本輝 角川文庫
1980年代、ドナウ川沿いにヨーロッパを旅した事を中心とした、紀行文。
ヨーロッパの国情が今とは異なるが、旅自体のスタイルは、携帯電話の時代、スマホの時代と、これからも変わっていくのだろうと思った。
「青い鳥の住む島」崎山克彦 新潮文庫
フィリピンの人口350人余りの島を買い、自然と住民の暮らしを守りながら住む日本人の話。
日本から見たら、ハワイの生活よりもずっと先にある、アイランドライフ。
強く憧れる反面、実際には想像もつかない苦労があるのだと思う。
「連鎖」真保裕一 講談社文庫
1991年の長編サスペンス。
背景には1986年のチェルノブイリ原発事故があり、放射能汚染食品が出回ると言う恐怖、そしてそこに輸入品の横流しや、密輸まで係わって来て、最後の謎解きが実に面白かった。
しかし放射能汚染の問題は、今や福島の事故に当てはめて考えると、別の怖さを感じる。
「殺意の航海」キャロル・ヒギンズ・クラーク 扶桑社ミステリー
大西洋横断の豪華客船で起きる陰謀を解決するミステリー。
最近はキャストが多いと<登場人物紹介>が巻頭にある本は多いが、どうせならもう少し細かく載せて欲しい。
名前だけでは印象に残らない、2度以上出てくるキャラに関しては、一行説明を入れてくれるだけで、大分読みやすくなるのになぁ。
「東京下町殺人暮色」 宮部みゆき 光文社文庫
バラバラ殺人事件を巡るミステリー。
宮部みゆきのタッチで、それぞれの登場人物が描かれ、東京の下町の人間関係や、情景が上手く表されている。
「我らが隣人の犯罪」 宮部みゆき 光文社文庫
ミステリー短編集。
テンポが良く面白かった。
「無印良女(むじるしりょうひん)」 群ようこ 角川文庫
エッセイスト群ようこの生い立ち、原点。
「スナーク狩り」 宮部みゆき 光文社文庫
わずか半日ほどの間の出来事を、人物描写と展開によって表現したサスペンス。
タイトルは最後になるまでわからない。
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2015年05月17日
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