2015年05月17日

読書記録

2014年9〜2015年4月にかけて読んだ本の記録と、ちょっとした感想。


「くじらの降る森」薄井ゆうじ  講談社文庫



亡き父に宛てられた、差出人不明の手紙から始まる物語。

大衆の中で流される生き方より、孤独の中で自分を見つめる事を考えさせられる。

舞台化されているそうだが、映画にした方が面白いかも知れないと思った。



「異国の窓から」宮本輝 角川文庫



1980年代、ドナウ川沿いにヨーロッパを旅した事を中心とした、紀行文。

ヨーロッパの国情が今とは異なるが、旅自体のスタイルは、携帯電話の時代、スマホの時代と、これからも変わっていくのだろうと思った。



「青い鳥の住む島」崎山克彦 新潮文庫



フィリピンの人口350人余りの島を買い、自然と住民の暮らしを守りながら住む日本人の話。

日本から見たら、ハワイの生活よりもずっと先にある、アイランドライフ。

強く憧れる反面、実際には想像もつかない苦労があるのだと思う。




「連鎖」真保裕一 講談社文庫



1991年の長編サスペンス。

背景には1986年のチェルノブイリ原発事故があり、放射能汚染食品が出回ると言う恐怖、そしてそこに輸入品の横流しや、密輸まで係わって来て、最後の謎解きが実に面白かった。

しかし放射能汚染の問題は、今や福島の事故に当てはめて考えると、別の怖さを感じる。




「殺意の航海」キャロル・ヒギンズ・クラーク 扶桑社ミステリー



大西洋横断の豪華客船で起きる陰謀を解決するミステリー。

最近はキャストが多いと<登場人物紹介>が巻頭にある本は多いが、どうせならもう少し細かく載せて欲しい。

名前だけでは印象に残らない、2度以上出てくるキャラに関しては、一行説明を入れてくれるだけで、大分読みやすくなるのになぁ。




「東京下町殺人暮色」 宮部みゆき 光文社文庫



バラバラ殺人事件を巡るミステリー。

宮部みゆきのタッチで、それぞれの登場人物が描かれ、東京の下町の人間関係や、情景が上手く表されている。




「我らが隣人の犯罪」 宮部みゆき 光文社文庫




ミステリー短編集。

テンポが良く面白かった。




「無印良女(むじるしりょうひん)」 群ようこ  角川文庫



エッセイスト群ようこの生い立ち、原点。



「スナーク狩り」 宮部みゆき  光文社文庫



わずか半日ほどの間の出来事を、人物描写と展開によって表現したサスペンス。

タイトルは最後になるまでわからない。







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posted by じゅにーK at 13:45| ホノルル ☁| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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