ホノルルマラソンは前日に奇跡的にトレードウィンドが戻ったのだが、当日はまた南寄で、結果的にはVOGもきつくなく、暑過ぎず、寒くも無く、雨も降らずに、なかなかのコンディションになったと思う。
私はツアーはなかったので、耳栓をして、花火に起こされる事無くゆっくりと寝ていた。
そしてマラソン翌日から本格的にトレードウィンドが戻り、ここ数日は朝晩やや涼しい日が続いている。
さてやはりマラソンも走られたと言うお客さんを連れて、ワイキキを出発。
マノア小学校のある「マノアヴァレー公園」の横を通ると、「クルー・パーキング」のサインを発見。
LOSTの撮影中にもしばしば見かけた、撮影クルー用の駐車場である。
これは何かやっているかも知れないと思いつつさらに進むと、住宅街のお終いの、やはりLOSTの撮影中にもスタッフが立っていた場所で止められた。
かつてツアー中に、LOSTシーズン4の最終回の撮影時に遭遇した状況と一緒。
この先250メートルほどの「パラダイスパーク」のパーキングが使えない為、住宅街の路肩に駐車して歩き始めた。
元々トレッキングツアーの会社も、一般ハイカーでも、駐車場代のセーブのために住宅地から歩く人は多い。
やがて見えてきたのがこのサイン。

「パラダイスパーク」には二つパーキングがあるのだが、レストランのパーキングの入り口になる。
大型トレーラーが数台見えたが、これらが控え室だったり、化粧部屋だったり、食堂だったりする。
奥のハイカー用のパーキングが機材車専用に使われていたのも、LOSTの時と同じ。
スタッフを乗せたシャトルバンが行きかう中、普通にジンジャーとかタロイモの説明しながら、トレイルの入り口に向かうと、さらに物々しい雰囲気。
撮影はまさにすぐ入り口の、LOSTではシーズン4最終回で、オーキッドステーションの地下から出てきたジョン・ロックが、アザーズのキャンプに向かい、リチャードから「Welcome Home!」と言われた川辺。
最近は倒木の除去作業が進んでいるのだと思っていたが、撮影が絡んでいたとは驚き。
先日置いてあった資材は、直接川辺に降りる為の階段に出来上がっていた。
セキュリティーのスタッフが大勢いて、写真を撮ることは難しいのだが、少し奥から写せたのがこれ。

崖下の川辺には、写真左のような白い大きなバルーンが幾つか吊るされていた。
CG用なのか、照明用なのかよくわからなかったが、かなり大きい物だった。
右側の白いテントが現場の本部の様で、モニターを始め多くの機材がセッティングされ、ディレクターチェアも並んでいた。
右端の赤い梯子の後ろにはクレーン車が止まっていて、崖下に向かってワイヤーが伸びていた。
いきなりマノアで時間を取られたが、ハワイはいつでも何かの撮影をやっているので、こう言う風にツアー中に現場に遭遇する可能性があるのも面白い。
カハラの高級住宅街を抜けてラナイ・ルックアウトに向かうと、強風に白波が立ち、うねりもあったが、南の空はぼやけていて、モロカイ島も見えなかった。

ウィンドワード・サイドに回ると、マカプウビーチには5フィートほどの波が上がっていた。
ベロウズビーチはいつものように人も少なく、青い海が眩しかった。

パーキングにはクリスマスベリーが赤い実をたくさん付けていた。

カネオヘを抜けて、真っ赤なワイアホレ・ビーチからワイカネ桟橋とクアロア山を見る。

クアロア公園に移動すると風が少し弱くなった。

ここでジュース休憩をしていると、餌をあげる訳でも無いのにカージナルがよく寄ってくるのだが、今日はお揃いで現れた。

ノースショアに出ると波がすっかり収まり、エフカイビーチの「パイプライン・マスターズ」も中止のようだった。
パパイロアビーチを歩くと、ワイアナエ山脈の上にはまだVOGが残っているように空が霞んでいた。

ハレイワの「マッキーズ」は、普段よりも時間が遅かったせいか空いていた。
休憩の後、西のカエナ岬に向かう。
人のいないモクレイアビーチに立つと、大分傾いた西日に影が長かった。

「キャンプ・アードマン」では二組のグループがキャンプに来ているとの事だったが、ダーマ村の撮影で使ったキャビンは静かだった。
普段は閉まっているゴミ箱入れのドアが全開だった。

帰りはスムーズにダウンタウンまで戻ってきて、「セント・アンドリュース教会」を見学の後、ホノルル・シティライツでライトアップされたキング・ストリートを通り、工事もほぼ終わったカピオラニ通りからワイキキに帰ってきた。
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