前回政治の話題を書いたのが2年前の中間選挙の時だったから、随分間が開いてしまった。
アメリカの大統領選挙は接戦の状況に見えるが、ハワイにいるとオバマ大統領の再選は確実な空気が流れている。
オバマ大統領の出身地であるハワイでは圧倒的な支持を集め、元々民主党が強い場所なので、ロムニー氏には入り込む隙は無い。
両候補のテレビCMも数が少ないのだが、それに比べてホノルルの市長選挙や国会議員選挙はデッドヒートを繰り広げている。
元ハワイ州知事のベン・カエタノ氏と、カーク・コールドウェル氏が争うホノルル市長選挙は、建設が始まった鉄道建設の是非を問う形になっている。
普段車を運転している私の立場では、年々酷くなり、いまや全米一の交通渋滞を一日でも早く解消して欲しいと思うので、推進派のコールドウェル氏。
こんな狭い島で、渋滞で移動に時間がかかったり、無駄なガソリンを燃やすのは、ますます経済効率を悪くするだけの状態だと思っている。
鉄道反対派のカエタノ氏は、バスを増やして渋滞を解消するプランをあげているが、これが何の効果も無い事は予想が付く。
しかしまだ高架橋の柱を数本作っただけだが、またもやハワイアンの骨が発掘され、考古学の調査の為工事が中断している。
こんな事が続けば、完成に時間がかかり、費用がかさむ事も予想は出来る。
ハワイの工事のペースで考えると、鉄道が完成するまで何年かかるのか想像できないが、それでも新しいインフラはきっと未来のハワイに役に立つと思う。
アメリカ上院議員選挙で戦いを繰り広げているのは、福島県出身のメイジー・ヒロノ氏とやはり元ハワイ州知事だったリンダ・リングル氏。
ヒロノ氏は私と同じ1世でもあるが、米下院議員やハワイ州副知事などを勤めた事もある民主党員。
一方のリングル氏は元マウイ市長で、2002年にこのヒロノ氏を破ってハワイ州知事になった共和党員。
この二人の女性のディベートなどは、批判合戦で見ていて気持ちが良くないものだが、テレビのネガティブCMキャンペーンも激しさを増している。
また現ハワイ州知事のアバクロンビー氏が米下院議員を辞めた際に開いた席にいるチャールズ・デジュー氏と、それを奪おうとしている日系のコリーン・ハナブサ氏との戦いも見逃せない。
11月6日の選挙まで2週間足らずだが、私の投票場所が新しくなった。
前は家から徒歩3分の教会が会場だったが、今度は車で3分の小学校になった。
予備選挙は郵送投票で済ませてしまったが、本選挙の日は今のところツアーの予定が無いので、実際に行って来るつもりだ。
さて政治が注目されているのは祖国日本も一緒。
今の日本の状態の元を作ってきた自民党政治が見放され、民主党に政権が交代したわけだが、東日本大震災なんていう大惨事に見舞われ、中国、韓国、ロシアに領土を脅かされ、寄せ集め集団だった民主党では対応しきれなくなっている。
そこへ橋本・維新の会に続いて、石原・新党が名乗りを上げてきた。
これは面白くなってきた。
いまさら自民党に政権を戻そうなんていうのは、バブルの頃に余程イイ夢見させてもらった連中か、民主党に愛想を付かして、とりあえず元に戻せば良いと思っている消極思考の方たちだけだと思うが、政治家のコネクションと選挙ではどうなるか。
私が小学生の頃は「戦争を知らない子供たち」なんていう歌を朗らかに歌って、平和を謳歌して、夢の未来に向かっていこうと言うのが日本だと思っていた。
世界のどこで戦争が起きても、日本は関係無いと思っていたが、これが如何に平和ボケな考えだったのかを、嫌でも考えざるを得ない状況になっている。
岡目八目で、アメリカに暮らし始めてからの方が、余計に日本のことが気になるし、アメリカから見た、世界から見た日本がどのような状況なのかを感じる事が多い。
首相がコロコロ代わることは、これを企業のトップと考えれば、如何に信用を失う行為かと言う事はすぐにわかるはずだが、辞めた首相が引き続き政界で偉そうに物を言っているのは、首相の交代が結局何の解決にもなっていないことを意味している。
政界も平和ボケしているわけだ。
戦後押し付けられた現行の日本国憲法が日本人の義務と権利を曖昧にし、堕落した国が出来上がってしまったのだろうと言う事は想像が付く。
平和な国と思っているのは我々だけで、周りは日本のことを憎んでいて、さらに憎むように教育が続いているのは、政治家が何もやってこなかった、何もやれなかったことの証でもある。
日本人がそんなに憎まれていたなんて。
戦後続けてきたODAは一体なんだったの?
経済的な繁栄は、資本主義の中でのマネーゲームに過ぎず、日本人の価値観を低俗にし、結局石油が無くなっただけで飢え死にするようなシステムを作ってしまった。
次々と物を買い続けないと経済が回らない世の中では、最終的に世界中に格差の無い平和な社会など起きないし、世界中の人間が日本やアメリカ人のような生活を送れるほど地球には資源も食料も無い。
さらにこれを煽る多くの低俗なマスコミのせいで、日本人は偏った情報しか与えられず、世論を盲目的な出費に走らせるだけのニュースしか入ってこない状態。
余談だが、私は最近はよく時代劇を読むのだが、江戸時代の日本のなんと平和だった事。
時代も違うし、鎖国なんて今は出来ないが、日本は十分自給自足の体制で国が成り立ってきた。
犯罪に対する独自の刑罰があり、それは日本人の心の求め方によって成立したもので、ある程度ちゃんと機能していたのだと思う。
今は人口が増えて消費が増え、供給が追いつかずに外に頼らざるを得ない状況が出来たのだろう。
このまま行けば年内か年明けにも日本は衆院議員の選挙があるだろう。
原発とかTPPとか消費税とか、争点は色々あると思うが、この選挙はこれから中国や韓国、ロシアに対してどういう姿勢で臨むのかをハッキリさせた方が勝つと思う。
戦争を知らない子供たちとして生まれたはずなのに、いまだに戦争が尾を引きずっている状態を何とかしないと、日本にもアジアにも未来は来ない。
この為に憲法を改正する必要があるなら私は大賛成。
集団的自衛権も国軍創設も国の権利として行えるようにして、対等に戦える意思だけは示さなければならない。
このままではズルズルと領海や領土の侵犯が続き、どんどん既成事実化していくだけ。
ただ実際に武力戦争が起きる事は考えにくいが、経済戦争に耐えうる社会を想定した訓練を始めても良い気がする。
国際社会に訴えるにしても、例えば韓国が国連安保理の非常任理事国になったという事で、国際司法裁判所に対する対応、つまり日本が出した竹島の領有権に対する提訴を、単に「受け付けない」では済まされない状況にしたことは、小さいが一つの事例で、相手が中国やロシアといった大国であれば、国際社会のルールを守らせると言う方向でどんどん国際司法裁判所を利用していくべきだと思う。
何しろ日本は国連へ最大の分担金を拠出しているわけだし、領土問題なんてお互いが主張しているだけではいつまで経っても解決しないし、決まってしまえばたとえ負けても日本人の性格として「昨日の敵は今日の友」になるのではないだろか?
既に民主党は、野党どころか党存続の危機に立たされると思うが、維新の会にせよ石原新党にせよ、古い官僚政治から脱却して、今の日本が置かれた立場をよく理解し、後世が安心して暮らせるように争いを解決し、自国を魂のこもった社会にしようと言う気概を持っていただきたい。
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2012年10月27日
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