・ハリウッドスターへの道(6):祝!とうとうデビュー!「MAGNUM P.I.」S4:E1単発の現金収入として、ほぼ毎日の様にフェイスブック上に載るエキストラの募集は、私は必ず内容をチェックするようにしている。
だが前回の「MAGNUM P.I.」のロケ現場は、ワクチンが義務化になっていて、応募が出来ない。
他は義務ではないので、同じテレビ局の作製でも、プロダクションによって条件が変わっている。
映画やネットフリックスなどのドラマの撮影もあるが、毎週撮影をしている「NCIS HAWAI'I」は、今までも何度か応募した。
「日本兵」とか、「自衛官」とか、日本人の役以外にも、単に「アジア系」と言う募集にはメールを送っていたが、実際には性別、年齢とかヘアスタイル(刈上げとか、ベリーショート)とか色々条件もあって、なかなか返事が来なかった。
先週はやはり「アジア系」の募集で、コンベンションセンターのベンダー役と言う事で、年齢層も高くて合っていたので、早速応募。
だが、帰ってきた返事には、「コンベンションの参加者役はどう?」とあったので、「何でもやります」と言うと、キャスティングされた!
3度目のハリウッドの仕事である。
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前回と同様に、前日にPCR検査があると言う事だったのだが、後から追加のメールが来て、今回は人数が多いので二日前に受けて欲しいとあり、火曜日に検査に行ってきた。
またアラモアナセンターかと思ったら、ダイアモンドヘッドスタジオで、ここも久しぶりだなぁと思ったら、中には入らず、駐車場に臨時の検査場が出来ていた。
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今回は自分でやるのではなくて、検査官に鼻をグリグリされた。
検査に来るように言われた時間は午前10時から午後1時だったが、私が行った11時くらいには、他にも10人くらいの人がいた。
ジェーンの息子、アレックス役のキアン・タランがいた。
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全部でかかったのは20分弱だった。
そして翌日の夕方、プロダクションからメールが来た。
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「コンベンションの参加者」
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人数が多いので、チェックインの時間が15分ほどでズレて設定されていて、早い人は6時前だったが、私は7時半。
木曜の当日は、久しぶりに早起きして、コンベンションセンターに向かった。
カラカウア通りのパーキングの入り口前には、黄色い「LAVA」のサインが幾つもあり、ポリスも待機していた。
パーキングで最初のチェックイン。
ここでまたコロナの簡易検査が行われる。
検査官がグリグリ。
一度自分の車に戻って待機するよう言われ、30分ほどすると電話があり、「はい、あなたはOKです」と言う事で、今度はパーキングからコンベンションセンターに入る通路の入り口で、2度目のチェックイン。
前回同様に、当日の朝は自分で健康チェックをして、それを報告するとQRコードが送られてきて、そのQRコードをここで確認した。
私は「グループF」と言われた。
まずは裏側の通路からワードローブの部屋に行く。
「ビジネス・カジュアル」と言うリクエストで、今回も自分で用意して欲しいと言う事だったので、着て行ったアロハシャツ以外にもう一枚用意したのだが、どちらも地味過ぎると言う事で、明るい色のアロハシャツと、黒のパンツも却下されてカーキのパンツを渡された。
テントで着替えて、次はヘアとメイクの列に並ぶ。
前に10人ほど並んでいたが、ヘアに関しては問題無しと言われ、メイクも男性は髭をチェックするくらいで、ほとんど無し。
コンベンションセンターの2階が大きく仕切られて、間隔を空けた椅子が並んだ、グループ毎の部屋が3つあり、自分の椅子を決めて荷物を置く。
そして裏の通路から出る時に、小道具を渡された。
「パシフィック・エキスポ」と言うコンベンションの参加者と言う設定で、首から下げるタグと、ちょっとした小物が入っている風の小袋なのだが、私のにはボロ切れが丸まっているだけだった。
コンベンションセンターは、随分昔には、ここでのイベントの仕事をした事も何度かあった。
友人のコンサートイベントで数年前に来て以来だったが、ロビーはドラマ「LOST」では、シドニー空港として使われた懐かしい場所でもある。
既に大勢の人がいるそのロビーに下りていくと、ADが人の配置をしていく。
ロビーに作られたバーのカウンターで寛いでいたり、ソファーでリラックスしている人などもいたので、彼らは早くからスタンバイしているのだろう。
スタッフが集まる奥の一角には、ジェシー役のノア・ミルズの姿があった。
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で、私たちは外の車寄せに出された。
外かぁと思ったのだが、外だけで50人ほどはいた。
巨大なガラス越しに中を見ると、先ほど我々が下りてきたエスカレーターでスタンバイしている人も見えた。
エキストラだけで200名はいただろう。
やがてADが動きの指示を始める。
ドラマで見慣れたダッジのSUVが止めてあり、その横を通って、その先のポリスカーまで歩くと言う動き。
過去2回のハリウッド・エキストラでは、マグショットと死体役だったので、動きが無かった。
今回の監督の「アクション!」で動き出すと言うのは、また楽しい経験だった。
そしてよく見ると、車から出てくる設定で、主役のジェーン役のバネッサ・レシェイや
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ルーシー役のヤスミン・アルブスタミ、
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カイ役のアレックス・タラントも近くに居た。
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なんと実は、NCISがコンベンションセンターに到着すると言う設定で、カメラは外にあった。
200人もエキストラがいるシーンじゃ、映っている自分を探すなんて「ウォーリーを探せ」レベルだなと思ってたが、意外とカメラに近かった。
その後も、入り口で容疑者が捕まるシーンなんて言うのもあったのだが、やっぱりすぐ横を役者が通っていた。
あれじゃ中にいた人たちの方が、映ってる確率低いよなぁ。。
1度リハーサルをして、3回ほど本番撮影と言うのを8シーンくらいやっていたが、そのうち2シーンでは声がかからず休憩。
外のハワイアン・スタチューの下が休憩エリアになっていて、ここで水の支給があった。
それまでずっと立ったまま2時間ほどだったので、助かった。
次はロビー内のシーンで、ここはどこにカメラがあったのかわからなかったが、セットのソファーの周りをグルグル回らされた。
そしてその後ランチタイム。
エスカレーターの裏側の大部屋がロケ隊のベースにもなっていて、機材車は勿論、スターワゴンなどの役者控室も並んでいた。
列に15分ほど並んだ後のランチはケータリングで、係りのスタッフが1人1人のプレートに希望の物を載せてくれた。
本当はビーフシチューが食べたかったけど、ちょうど切れていて、あと数分はかかると言うので、チキンにしたら硬くて美味しくなかった。
他にもパスタも薄味で、さらに味の無いブロッコリーなどの温野菜を付け合わせにしても、ランチは過去の撮影の中では最低だった・・・
そして大量に細長いテーブルが並び、それぞれ端に椅子が置かれて、前の人とは会話が出来ない仕組み。
まあ、別に連れがいる訳でもないので、いつもの様に黙食した後、トイレでワードローブの確認をして、ロビーに戻るとすぐに2階に上がれと言う指示で、上がると、「ジャパン」「コリア」「ベトナム」「チリ」「パシフィック・アイランド」「ベトナム」と書かれた模擬ブースが出来ている。
中にはそれぞれの揃いのシャツなどを着たベンダーが数名いて、これが私が最初に応募した奴だなぁとわかったが、我々は「適当に興味がありそうなところをウロウロしてください」と言う事で、フラフラしていたら、今度は女性のADに「ハイ!アンクル!こっちに来て」と言われて、場所を指示された。
「パシフィック・アイランド」のブースの中で、ティキのグラスを購入している風の役と言う事で、ブースのベンダー役の若い兄ちゃんと何度かパントマイムをした。
今回は外でのシーンでも何度かパントマイム演技を経験した。
要するに黙って何かしゃべったり、何かしてるフリ。
これ結構面白かった。
リハーサルや本番が始まるまでは、その場からあまり動かず、周りにいる人たちと会話をしていたが、今回は人数も多かったので、エキストラ初体験という人もいたし、月に2回ほどはやってると言うセミプロや、私と同様に3〜4回目と言う人もいた。
最初の「Hawaii Five-0」の撮影の時に一緒にヤクザの役をやった男性を見つけて声をかけると、私がキャプチャーしたのと全く同じ画面をスマホに入れていた。
しかし大人数の割には、他には知人には全く会わなかった。
実は最初に渡された小袋の小道具は、外のシーンのうちに取り上げられていた。
まあ、皆が皆持っている訳ではなく、パンフレットの様な物を持たされている人もいたのだが、私はここで今度は別の小道具を渡された。
カプチーノと袋に入ったデニッシュ。
デニッシュは食べなかったが、カプチーノは飲んでも構わないと言う事で、これは丁度良く身体が温まった。
で、ここで急に休憩。
セットとか、カメラの位置とか、色々あるのだろう。
楽屋部屋の自分の椅子に戻って、持参した本を読み始めたが、30分ほどで「ベンダーと、ベンダーの近くに居た人は戻ってください」との指示で戻る。
戻ると先程のADが「アンクルはこっちに歩いて」と言って指示をされ、私の後ろに数名が従って歩くと言う感じになった。
そして、ジェーンと同じ服装をした、スタントのダブルが監督に指示されながらシーンの練習を始めた。
すぐ目の前で格闘シーンが始まり、このシーンではそれに驚いて取り囲むように見つめる周りの人と言うのが私の役柄。
これもカメラは近かったなぁ。
これを何度かやって、終了。
いつの間にか外はすっかり暗くなって、既に午後7時を過ぎていた。
再び楽屋に戻って荷物をまとめて、テントで着替えてワードローブの返却。
首から下げてたタグを小道具に返して、最後にチェックアウトの列に並び、バウチャーをもらって終了。
今回は立って待ってる時間が長くてとても疲れたが、カットがかかる度に「マスク・オン!」、本番の前には「マスク・オフ!」と言う指示がかかり、50回くらいはこれを繰り返し、これがやたら面倒だった。
しかし久しぶりのハリウッドの雰囲気は楽しかった。
「NCIS HAWAI'I」は、新しいドラマとしては視聴率も好調で、今月には本家の「NCIS」とのクロスオーバー・イベントもあるそうだ。
今回のロケの放送は2カ月後くらいになると思うが、自分を探すのが楽しみ。
オアフ島のツアーはダイアモンドヘッドクラブ!
![ダイアモンドヘッドクラブ ダイアモンドヘッドクラブ](http://diamondheadclub.com/D.H.Cx.jpg)
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