2020年11月22日

深夜の乱闘2020

2週間ほど前の話。

深夜に、隣の部屋から大声が聞こえてきた。

隣に住むのは、チャドとフランシス。

部屋でパーティーをしていたらしい。


チャドは日系人で、もう10年ほど住んでいるのだが、フランシスは数年前に入ってきた、新しいパートナー。

元々チャドは、ブレインと言うパートナーと一緒に引っ越してきた。

2人とも男性で、Gのカップルと言うのはすぐにわかるのだが、当時は反対隣にもGの高齢カップルが住んでいたので、別に驚きもしなかったし、他にもこのアパートには長く一人で住んでいるGの、ワイキキのホテルマンもいる。

ハワイは人種差別も少ない事から、LGBTには住みやすい場所で、私はアメリカに来た当時からLやGの友人がいたし、良い奴が多いので迷惑と思った事も無かった。


しかしチャドは40代だが、フランシスはまだ30代前半に見えて若く、インドからの移民だそうで、アパートの廊下やエレベーター内でスピーカーを使って音楽を流したりして、他の住民からは少しスティンク・アイで見られていた。

時々週末に部屋に友人を呼んで騒いでいたが、部屋の中で騒ぐ分には、私の部屋にはほとんど聞こえてこない。

だが、下の階からの苦情で、管理人が注意をしていた事があった。



その夜は私の部屋からも聞こえる、隣の部屋からの異様な声が響いていた。

笑い声でもなく、助けを呼ぶようでも無く、得体の知れないGパーティーの響きは、このアパートだけではなく、周り近所に聞こえていただろう。

すると、やはり管理人のヴァージルがやって来て、「ドアを開けろ!」と怒鳴っている。

しかし出てくる気配がないどころか、異様な声も止まらない。

ドア越しに誰かと会話をしているようだが、それは聞こえない。

やがてヴァージルがいなくなると、誰かが廊下に出てくる音が聞こえて、パーティーに来た友人が帰ろうとするのを、異様な声の主が止めている。

結局友人は帰って行ったが、今度は声の主が私の部屋のドアを叩き始めたのだ!

今度は私が恐怖に陥った。


隣の部屋から出てきて、間違えているのだと思ったが、執拗にドアを叩き続ける。

とりあえずヴァージルに電話するが、繋がらない・・・

警察に電話しようかとも思ったが、どうせフランシスが酔っぱらっているのだとは察しが付いたので、「ドアを叩くのを辞めろ!お前の部屋は隣だ!」と、こちらも怒鳴り返すが、ムニャムニャ言ってるだけで、数分経つとまたドアを叩く。


さあ、ここで私もキレた。

バッとドアを開けると、外にフラフラとしたフランシスがいる。

パッと手を掴み、グッと引き寄せ、隣の部屋の方へ突き飛ばした。

見ると、ロックアウトされた訳でもなく、隣の部屋のドアは開いている。

どうなってるんだ?と思っていると、なんだかフランシスがこちらへ向かってくる仕草。

時間は12時過ぎの深夜だが、ご近所さんで見てる人もいるだろうとは思ったが、完全にキレてた私はここで飛び蹴り。

これが見事に決まって、フランシスは廊下をゴロゴロ〜〜

「テメェ、2度とオレのドアに触るな!F・U!」

これで戦意喪失したフランシスは、私が部屋に戻った後も2〜3回ドアを叩いていたが、その後ヴァージルが呼んだHPDがお迎えに来て連行され、チャドも部屋の中にいたようで、その後しばらく事情聴取されていたようだ。

翌日フランシスがブタ箱から戻って、部屋の前でチャドに詫びている所を窓越しに聞いたが、私と再会したのはつい先日。

「この前の夜の事覚えてるのか?」

と聞いたら、「いや全然覚えてないんだ」

「何飲んだんだ?」と聞くと、「テキーラ一本に・・・」と説明を始めたが、「お前、オレの部屋に押し入ろうとしたんだぞ」と言うと、「ゴメン」と謝っていたが、私が飛び蹴りした事も覚えていなかったようだった。

異様な声の状態については聞けなかった・・・



でも私的には飛び蹴りが決まったのが気持ち良くて、なんだかスッキリしていた。






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posted by じゅにーK at 12:09| ホノルル ☁| Comment(2) | ハワイ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする