確か、例年は7月の第2週末に開催されていた、私の家の隣のお寺、「真宗教会」のボンダンスは、今年は第3週末に行われた。
櫓などはあちこちのお寺で使い回すので、他のお寺のスケジュールとの兼ね合いがあったのかも知れないが、1カ月ほど前にお寺の集会所で練習をしていたのを見たので、気になっていた。
今年はローカルの友人が一緒に行きたいと言うので、うちで待ち合わせた。
7時半頃まで明るいが、6時半頃には始まる。
ここは、目の前の「セントラル・ユニオン・チャーチ」をパーキングとして使っているので、どんどん集まってくる。
暗くなってきて、ボンダンスも盛り上がってきたようなので行ってきた。
雨になる事も多かったが、今年はその心配もなかった。
フードセクションは充実していて、揚げたてのアンダギーは美味しかった。
その他、浴衣のレンタルも健在。
今年は政治家の姿を見ず、ボン・キングもいなかったが、ボン・ジュニアは踊っていた。
スタンダードな「炭坑節」や「花笠音頭」などが聞こえると、ボンダンス・ムードも盛り上がるが、時々ちょっとイレギュラーな曲が流れる。
以前は「さかなのうた」とか「マツケンサンバ」なんかがかかって、なんだか異様な盛り上がり方をしていたが、今年は演歌が多かった。
「待ったなしだよ人生は」なんて、ちょっとテンポが早くて付いて行けてない人の方が多い感じ。
そして櫓の上に唄とお囃子が上がる、ライブバージョンでは、相変わらず凄い歌を歌っている。
「明治30〜」と来て「船が沈む」なんて言う日露戦争の様子とか、「昭和16年の〜」なんて始まる太平洋戦争の歌とか、こんな歌を今アメリカで歌って良いのか?と思うだけでなく、日本でもこんな歌を歌う人はいないと思うので、ある意味で時間の止まった移民者の日本への思いが継承されてきているのだと思う。
その後は空手の型の披露があったり、民謡ダンスなんかもあったが、途中から友人とハワイ島のマウナ・ケアで続いている望遠鏡設置に対する反対運動の話が盛り上がって、肝心のボンダンスはあまり見ていなかった。
TMT(Thirty Meter Telescope)と言う口径が30メートルの大型望遠鏡を、マウナ・ケア山頂に設置すると言う計画に対して、ハワイアンの団体が強く抗議していると言うもの。
これ、実際には多くの州民は賛成している。
ハワイアンの中にも賛成する人は多い。
だが、闘争が激化していて、人々の関心は集めている。
ハワイアンの血の入った友人も、複雑なようだった。
私としては、ハワイアンが聖地と思っている場所に、建物を建てるのは可哀想と言う気持ちはある。
仮に富士山の山頂に大きな建物が建つと言えば、日本人なら誰でも拒否するのではないだろうか?
しかし、それが工場だとか、掘削施設とか、廃棄物処理場なんて言えば当然反対だが、望遠鏡の場合はどうだろう?
地球上でも稀な場所で、我々のまだ知らない宇宙の事を知る手がかりを得られるかもしれないとなれば、ある意味誇りに思える事業の気もする。
ここまでは多くの市民の間でも論議されているポイントだが、観測の為の環境と言う点を突き詰めると、空気の薄い海抜4000メートル地点より、いっそ宇宙に望遠鏡を設置する、ハッブルの様な方式の方が、さらに好条件の中で観測が出来るのではないか。
まあ実際に費用がどのくらい違うのかとか、観測条件に支障が出ることがあるのかなど、素人的に分からない事はたくさんある。
でも、マウナ・ケアの山頂に作らない為の理由にはなると思う。
一方で、ハワイアンの団体の強硬姿勢も市民に不評を買っている。
ハワイ島だけでなく、ハワイ全島、さらにラスベガスなどにも飛び火しているこの反対運動では、H-1フリーウェイの車をブロックした抗議運動があり、問題になった。
ハワイ州ではハワイアンは色々な面で優遇されている。
これを知る市民からは、今回の件はやり過ぎだと言う意見も少なくない。
マウナ・ケア山頂には、日本の「すばる望遠鏡」もある。
TMTに反対する日本人もいるが、それならまず自国の望遠鏡を撤去する努力からしたほうが良いと、ロコの友人は言っていた。
問題は複雑である。
オアフ島のツアーはダイアモンドヘッドクラブ!
ブログランキングに参加しています。面白かったらクリックをお願いします!20位圏内キープ中(^o^)
こちらもクリックお願いします!
海外生活している日本人のブログサイトです。ハワイ系でBEST5を維持しています。
こちらも始めました(・∀・)すでに10位以内に落ち着いています!MAHALO!
にほんブログ村