いきなり興行記録を塗り替えるなど、大ヒットしているSTAR WARS 7:The Force Awakens。
なにしろエピソード6は300回以上は見ているフェイバリットなので、その続編とあっては楽しみで仕方なかった。
エピソード3からも10年経ち、新しいSTAR WARSが見れると言うだけでも嬉しかったが、ルーク、ソロ、レイアが出てくると言うのは、往年のファンにとって、これほど待ち遠しい物は無い。
クリスマス前に始まったが、ハワイでも公開後すぐはやはり混雑するし、クリスマスと正月の休みが明けてから、平日の昨日ようやく見に行ってきた。
一番スクリーンが大きいドール・キャナリーのIMAXシアターの、13:20からの3D上映に合わせて、10分ほど前に到着すると、チケットブースには5人ほどの列。
平日のIMAX料金$11.39
早速中に入ると、1割ほどの入り。
まあこんな物。
男性より女性の方が多かった気がしたが、平均年齢も私と変わらない感じだった。
既にCMが始まっていたが、1:20を過ぎても、20分ほどは予告編が続いた。
「20世紀FOX」のファンファーレが無いだけでも、若干違和感を感じたが、いよいよ始まった・・・
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さて、ここからはスポイラー・アラート。
まだ見てい無い方は、ご注意ください。
終わった後、消化不良な感じと、物足りなさを感じたのは私だけだったろうか。
まず、私にとってSTAR WARSと言えば、R2-D2。
エピソード1〜3でも、最初と最後にキッチリと出てきたので、4〜6の世界観と繋がる事が出来たのだが、今度はまるで違う話。
BB-8もかわいらしいドロイドで、レイやフィンと走り回るシーンでは、R2よりも早く動く感じが躍動感として伝わったが、R2の出番が少な過ぎ。
せめてレイアやルークと一緒にいてほしかった。
レイに付いては、フォースに目覚める所で何か血を感じるが、フィンはストーム・トルーパーの一人が(一人だけが)、良心に目覚めてしまうって言うのも強引で、どうしてこうなったのかが、今後語られるのだろうか?
なんか既にスピンオフみたい。
プリンセスやクイーン、隠された血縁の親子や兄弟など、サーガにふさわしい展開をしてきた物語だが、随分目線が変わったと感じた。
監督のJJエイブラムスは、「LOST」を作ったプロデューサーとして、物凄く期待していた。
フィンの葛藤場面、ソロと息子の対峙シーンなどは、JJっぽさが出ていたと思うし、宇宙での戦闘シーンは、やはりJJが監督をした「スタートレック」を感じた部分もあった。
だが、どうもスターウォーズっぽさに欠けていた。
独特の臭みが抜けていて、続編と言うより、リメイクされた感じだった。
でもハリソン・フォードはカッコ良かった。
やっぱりインディー・ジョーンズとか、大統領なんて言うよりも、ハン・ソロがピッタリくる。
昨年秋頃に出てきたスポイラーで、ソロが死ぬことを知ってしまっていたので、間違いであって欲しいとは思っていたが、実際息子に殺されるのはショッキングだった。
「父と息子の葛藤」と言う、オリジナルのテーマを踏襲したように見えたが、その息子もいなくなり、今後どうなるのだろう?
なんだかんだ言っても、「戦争」の映画で、CGでの戦闘シーンは迫力があった。(3Dでは特に見応えがあった)
最後に宇宙戦、地上戦と、個人戦などが同時に片付き、とりあえず勝利を喜び、次の伏線を少しだけ残すと言うのが、ファンが望んでいるパターン。
ところが最後の最後にルークが出てくると言う終わり方。
これから続くエピソード8と9の伏線を残すことは大事なのだが、もう少しまとめて欲しいと感じるくらい、最後を引っ張った。
他にも懐かしいキャラが出てきたり、「LOST」などでもお馴染のキャストが出ていたりと、楽しませてくれた部分はあった。
これから実際にスピンオフ作品も始まるが、アニメではなく、実写映画として、世界観を大事にして欲しい。
そしてSTAR WARSと言えば、やはり音楽。
ジョン・ウィリアムス無くして、STAR WARSは成り立たない。
だがそれぞれのエピソード毎にあった、テーマがハッキリと感じられず、このエピソード7では、音楽もインパクトに欠けていた。
音楽が一番入ってきたのは、ソロとレイアのシーンだけだった。
エピソード9までは、高齢のジョン・ウィリアムスに頑張ってもらいたいが、もっと聞かせる場面を作って欲しい。
まあ最終的にはDVDとかも手に入れるのだろうけど、とりあえずもう一度は近いうちに映画館に見に行きたい。
May the Force be with you!