「読書」カテゴリーも、ブログスペースの引越し以降作っていなかったので新設した。
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自分の読書記録のような物であり、しかもほとんどが頂き物の本で、ジャンルもバラバラだが、意外と私の一行解説だけで読んでみたという方のお話を聞く。
小学生の頃は読書は苦手だったが、「グリックの冒険」を号泣しながら読んで、「本」から与えられる物の素晴らしさを知った。
中学生の頃、小学生から続けていたエレクトーンと、1年生から始めたバスケットボールの合間に、読書クラブに入って感想を書いていたことがあった。
学園祭で貼り出され、友人のお母さんから凄く褒められたことが嬉しかった。
高校生の頃はほとんど小説は読まなかったが、政治経済の哲学書にハマったことがあった。
そしてアメリカに渡ってすぐの頃、当時(1984年)はロスアンゼルスで読める日本語と言ったら「羅府新報」と言う新聞くらいだった。
英語の勉強をすればするほど、日本語の活字が恋しくなった。
やがてどの国の日本人社会でもあると思うのだが、日本人同士で日本語の本や雑誌を回すと言うシステムに乗り、リラックスするために日本語を読むと言う習慣が出来たのだ。
バブル期に日本に戻ってIT系のサラリーマンをしていた時は、電車で漫画ばかり読んでいたが、アメリカに戻るとやはりリラックスして文庫本を読みたくなる。
今はツアー中に、お客さんを待っている時間に読むのがほとんどで、忙しいほど読書は捗る。
ハワイの友人知人ルート以外に、お客さんにもよく頂くし、家にはまだ読んでいない本がたくさんある。
アラモアナSCの「白木屋」には「Book Off」もあるので、ある程度は選ぶことも出来る。
昨年は「三国志」を丸一年かけて読んだのだが、その前と後の本もまとめてレビューしたい。
「QED 式の密室」高田崇史 講談社

2010年には私も京都「晴明神社」を訪れたが、安倍晴明の伝説に絡めた推理小説。
なるほどと言うトリビアも多いが、説明不足でよくわからないまま進むところもあった。
「ひまわりの祝祭」藤原伊織 講談社文庫

ゴッホにひまわりを書いた作品がもう一つあったと言う仮説から事件を解くハードボイルド・ミステリー。
長編だがあっという間に読めた。
「痕跡」アルジーン・ハーメッツ 講談社文庫

サスペンス小説。内容は面白かったが、やはり私はいまだに外国人の名前がたくさん出てくるとわからなくなる。
例えばマイクならマイク、ケビンならケビンと言う友人知人の名前を思い出して、顔のイメージなどで印象付けようとするのだが、人数が増えるとそれが逆に混乱を生む。
「三国志」一〜十三巻 北方謙三 ハルキ文庫

先輩に薦められて入手して2011年ほぼ一年かけて読破した。
一巻では1ページに一人くらいの割合で人が死ぬなと思ったが、なにしろ今度は中国人の名前が短すぎてまた頭に入ってこなかった。
結局一巻は2回読んだ。
二巻では1ページ100人くらいのペースになった。
三巻で初めて女性が出てきて、これは戦争の話だとようやく気付いたが、STAR WARSと違うのは、戦略の細かさで、これが1800年も前の話だと思うと引き込まれていった。
鉄砲が無いだけで、日本の戦国時代と変わらないような戦をしていたのだと思うと、当時の中国は凄いと思う。
話が進むうちにキャラクターに感情移入していくのは、「LOST」もそうだが、長編物の特徴で、好きなキャラが死ぬ時は辛い。
しかし最初に出てきたキャラは途中でほぼ死に絶えて、次の世代の話になっていく。
歴史小説の場合は結局終わりは無いが、面白かった。
これはまた数年後に読み返してみたいと思う。
「バスジャック」三崎亜記 集英社文庫

超短編集。なんかあっけなくてつまらないと感じたものもあったが、発想は面白い。
「父と母の昔話」日本エッセイスト・クラブ編 文春文庫

司馬遼太郎、遠藤周作から、森繁久彌、うつみ宮土理と言う著名人、そして各界の第一人者などのエッセイ集。
1995年発表で、阪神大震災のことを書いた文章が多いが、昭和の世相や家庭を描写したものも。
色々な人がいる事をよく感じた。
「ストロベリーナイト」誉田哲也 光文社文庫

ドラマにもなり、映画化もされるそうだが、かなりエグい描写から始まるこのサスペンスは、時にジョークが入ったり、細かな精神描写があったりでドキドキしながら読み進めることが出来た。
ドラマや映画ではエグいシーンは当然出てこないのだろうけど、刑事ドラマとしてはそれぞれ個性のあるキャラなので面白いかもしれない。
今年はこれから時代劇シリーズ「研ぎ師人情始末」を読み進める予定。
時代劇はハイテク技術は出てこないが、勧善懲悪の世界ですっきりと読めるのが良い。
目指せ!ベスト5!
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