1、離婚
2度目の離婚から6年が過ぎた。
昔の日本では離婚した人のことを「国賊」と呼んだ事もあるそうだが、21世紀のハワイでは「バツ2」に驚く人もいない。
日本でも私の友人にでさえ離婚経験者は少なくない。
と言っても、私が小学校の時に、クラスメートで両親が離婚している人なんてまだ他にいなかった時代。
実は私は、親も、その親も離婚をしている、離婚家族に育った。
まともな(何が「まとも」かわからないが)夫婦って言うのが周りに少なかったため、余計にちゃんとした夫婦に憧れたのである。
結婚願望は強かったが、女性との付き合いは2年以上持つことが少なく、20代は住む場所の移動が激しかったので落ち着くことは無かった。
アメリカで暮らそうと言う意思を持っても、アメリカ人女性とはいろいろ文化面で合わない事が多く、特に食事に関しては辛かった。
LAにもハワイにも日本人女性は多く住んでいるが、私が知り合った女性のほとんどが既にアメリカナイズドされていて、友人としては問題なくても、残念ながら女性として魅力を感じることは無く、自然と日本在住の女性との遠距離恋愛が多くなった。
ハワイに来て旅行会社のマネジャーをしていた時、日本人旅行者の女性と知り合い、後に最初の結婚をした。
この頃はまだ自分の子供が欲しいと思っていたが、彼女とは子供を含めた生活が想像出来なかった。
これは若気の至りだったかもしれないが、結婚生活は長持ちせず、別れる事になった。
離婚に使うエネルギーは相当な物で、体調を崩したり、仕事も上手く行かなかったりと、散々だった。
しばらく女性恐怖症気味にもなり、お客さん以外の女性と上手く会話が出来ないなんていう時期もあったのだが、「バツ1」と言う肩書きは意外にも受けが良く、もうこのままずっと独身でいようかと考えたこともあった。
しかし今度は自分の会社の仕事が忙しくなってくると、パートナーが欲しくなった。
そんな時に出会ったのが、日本でキャリアウーマンをしている女性だった。
ハワイで個人経営で、長続きしているツアー会社のほとんどは夫婦で協力して仕事をしていて、私も今度は仕事が一緒に出来るという点で、同じ目標を掲げられるのではないかと思い、2度目の結婚に踏み切った。
しかしこれは大失敗で、色々な優先順位を完全に間違えていた。
そしてこの結婚も長続きはせず、私は「バツ2」になってしまったのだ・・・。
--続く
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