2011年10月26日

アンクル・デレックの死

昨晩私の住むアパートに救急車と消防車がやってきた。

老人も多く住むアパートなので、救急搬送されるケースは特に珍しくは無いのだが、昨日はポリスカーも2台来ていた。

今朝になって他の住民から聞いたところ、アンクル・デレックが亡くなったのだと言う。

アンクル・デレックはハワイアン・カフナであり、ロミロミマッサージのマスターで、私も何度かお客さんをお願いしたことがあるし、同じアパートに長年住む同士で、実はアパートの副管理人も勤めていた。

死因は心臓発作のようだが、元々持病があったらしい。

時々ランドリールームで会ったりすると、いつも「身体の調子はどうだ?」と声をかけてくれて、「ちょっと肩が痛い」なんて言うと、すぐに座らされて、足の裏を揉み始める。

洗濯用のクォーターが詰まったフィルムケースの角で足の裏をゴリゴリと押すのだが、これがまたかなり痛い。

しかし数分後には痛みがすっかり消えて、楽になった。


日本人マッサージ士の養成のためのスクールを開いたり、日本人芸能人やスポーツ選手などにはお得意さんも多かったらしい。

昨年は家のエレベーターから俳優の梅沢富美男が出てきてびっくりしたことがあったが、TUBEの前田亘輝やEXILEのHIRO、松居一代、船越英一郎夫妻などの名前はよく聞いた。

また現在ハワイ在住で、プロ野球西部ライオンズ元監督の森祇晶氏もご夫婦でマッサージを受けていたそうで、森氏に貰ったと言う記念品を見せてもらったこともあった。


ロミロミマッサージは神様が自分の手に降りてきて行うと言っていた。

毎朝お祈りをしてから始めると言う本格的なスタイルで、スピリチャル・クレンジングも行い、それこそ今流行のヒーリングツアーもやっていた。

ハワイアンしか入れない隣島のヘイアウにも行っていた。

ハワイアンの血の流れる彼に私が教わったことも多く、ヘイアウの意味や、ハワイアン以外がそう言った場所に近づくことの注意点なども色々と聞かされた。


フレンドリーな性格で、マッサージ士志望の日本人女性を数人連れてミニバンを運転していることもあれば、大きな音を立ててポルシェに乗って海に波乗りに行くこともあった。

ニューヨーク・ヤンキースが優勝した時には、同名のデレック・ジーターがいるので一緒に喜んでいた。


ホノルル・マラソンの時期には予約もたくさん入っていたようだが、楽しみにしていた方達もかわいそう。

10年以上色々とお世話になったので、思い出は尽きないが、ご冥福をお祈りしたい。

R.I.P.Derek



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posted by じゅにーK at 13:14| ホノルル ☀| Comment(8) | ハワイ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする