まだ余震も続き、原発も安定せず、孤立したままの人や、避難していてもまだ水も食料も届いていない地域もあるそうだが、世界中が応援してくれているのを感じる。
インターネットが繋がるのが救いだそうだが、他のライフラインが一切断絶したままの、福島の親戚が送ってくれた写真には、陥没した道路に自動車がすっかり沈んでいた。
私は地震直後からNHKworldのライブ中継が見れたが、インターネット上ではユーストリームで民放を含むテレビ局の生放送が始まり、ハワイでも有料の日系テレビ局「NGN」がNHKの日本語国際放送を無料で流し始めた。
遠い土地からでは今は義援金を寄付することくらいしか出来ないのだが、私は私に出来ることから始めないとけない。
地震発生時にハワイにいて、津波の避難も経験した方、帰りの飛行機が飛ばずに足止めを食った方もいたようだが、お客さんがいる限りツアーには出たいと思う。
昨日は3組のお客さんのうち、1組はチェックインの予定日にもホテルに入っておらず、電話でのお申し込みだった為に連絡も取れずに安否は不明。
ちょうど行われた「ホノルル・フェスティバル」のパレードに参加するために、祭り衣装に着飾った日本人の団体がホテルの前で記念撮影など行っていたが、これから日本に帰れば嫌でも現実と直面しなければならないと思うと、ハワイにいる間はせめて少しでも楽しんでいって欲しいと思う。
朝から素晴らしいお天気で、山も海もとても綺麗で、お客さんたちは一日楽しんでいただけたようだが、どこに行ってもローカル達からは「日本の家族は大丈夫だったか?」と心配された。
ワイキキに戻ってくると、パレードは終わっていたがカラカウア通りの閉鎖が続いていて、ホテルに辿り着くのには時間がかかった。
どうやらパレードの後にジェイク・シマグクロやマノアDNAなどがチャリティーコンサートを行っていたようだ。
近所の「タイムス」のお弁当コーナーのローカル達も皆心配してくれた。
3月下旬から4月上旬は例年ツアーが少ないが、今年はゴールデン・ウィークなんて無いのだろう。
しばらくは旅行どころでは無いと思うが、その後も自粛ムードが観光業には大きな打撃となるだろう。
ただ、過去の災害の際もそうだったのだが、ハワイは旅行者が戻ってくるのが比較的早い。
疲れ切った心を癒す事は精神衛生上必要だが、皆周りに「ハワイに行く」とは言わずにやって来ることが多かった。
人の心を癒すのを手伝うのが私の重要な仕事になってくるだろう。